
プネで昨晩、世界的に有名なターブラー奏者、ザキール・フセインさんの生演奏を鑑賞する機会に恵まれました。
ザキールさんが舞台に上がるや、その謙虚ながら茶目っ気あふれる魅力に、心を奪われました。
そのターブラーの調べは、はじめインド伝統弦楽器サーランギー(サビール・カーン氏)と、続いてドラム(ランジット・バロト氏)、そして最後にマッダラムやエダッカといったケーララの伝統楽器との絶妙な調和とともに、わたしの内にある深い宇宙に響きました。
ただ、すばらしいパフォーマンスを届けてくださった、偉大なるザキールさんやアーティストを舞台に残したまま、出口に我先に急ぐ聴衆らの態度には、呆れたというか悲しくなりました。
もちろんアンコールも何もなく、せめてプネの人々がもう少し、芸術を尊重する感受性を持ってくれたらと願わずにはいられませんでした。
ちょうど10年前、コレガオン・パークで開催されたザキールさんのライブにも出かけていたことを思い出しました。
ASKSiddhi 2014 Photo Gallery