New Delhi:
アルカイダがインドへの攻撃を予告し、カシミールの過激派はより激しいテロで住民に大迷惑を掛け、共産党急進派のナクサル党員らの焼き討ちに泣き、さながらインドの国防勢力をせせら笑っているかのようだ。
しかしながら今回、国家安全保障指数(National Seurity Index)の格付けで明らかになったところによれば、インドは米国、中国、ノルウェーに次ぎ、4番目に安全な国ということになった。
国防調査機関で職員を務めるサティシュ・クマール(Satish Kumar)氏は、「強力な軍隊を擁するインド軍と、成長するGDPから判断された格付けを認めたがらない人には、信じられない話だ」と述べる。
この指標は国家安全保障会議が、GDP、GDP成長率、軍備拡大度、軍隊の規模、最低生活ラインと識字率から見る人口レベルから総合的に判断され、49カ国と対比し、算出されたもの。
ところが同指標では、保健衛生、環境、人的資源といった非従来的な脅威を考慮しておらず、それらを鑑みると、インドの「安全性」は40位にまで落ちてしまう。
インドには屈強な軍隊があり、堅調な経済成長を遂げているかもしれないが、それらを取り巻く外的影響を考慮して初めて、真の「強力な国家」と言えるだろう。
もっとも、一般の人々にとっては、彼らの周囲の安全が保障されているかどうかだけが、関心の的であることも確かだ。
したがって、インドは取り締まりにしろナクサル勢力の拡大にしろ、隣国であるパキスタンやバングラデシュよりも100歩を進んでいるということは認めざるを得ない。
「取り締まりって言ってもほら、ナンバーフォーって言えるかい、あれ」サティーシュ氏。
「言ってみりゃ、おまんまが食えて、目前の外敵さえきちんと追っ払ってくれりゃ、安全ってことだろ」