デリーのプラガティ・マイダーン(Pragati Maidan)で開催された第8回国際鉄道設備機器見本市(International Railway Equipment Exhibition)で、インド鉄道は、バイオトイレやバイオディーゼルの導入など、環境への配慮を前面にプロモーションした。
8月25日付ナブバーラト紙が報じた。
サザン・レイルウェイでは2005年から、トリッチー・タンジャブール(Tiruchy-Thanjavur)間でバイオディーゼルを20パーセント混ぜた燃料で運行している。
「デリー・アムリトサル間のシャタブディ・エクスプレスでも試験運用を行った」同上級技師で、見本市に参加したナタラジャン氏は説明する。
ナタラジャン氏によれば、インド鉄道が使用するのは、チェンナイ近郊で栽培されているジャトロファから抽出した燃料が中心で、一部には使用済みの調理用油から精製したバイオ燃料も用いているという。
また、エアコンを完備したACコーチでは、照明の電源用に太陽電池パネルを設置し、節電効果を向上するとともに、1キロワットの発電能力を持つ太陽光発電システムを導入することで、1列車あたり1ヶ月間で136キログラムの二酸化炭素排出を抑えることができる、としている。
ノーザン・レイルウェイでは、バクテリアにより分解を行うバイオトイレの試行導入をしており、列車からの廃棄前に塩素消毒を行う仕組みを取り入れている。