(photo from Wikipedia)
Rameshwaram:インドのラーメシュワラムとスリランカをかつて結んでいたと信じられ、「アダムの橋(Adam's Bridge)」としても知られている「ラーム・セトゥ(Ram Sethu)」。
古代叙事詩「ラーマーヤナ」の中で、ランカー(現スリランカ)へ連れ去られた妻シータ(Sita)を救うため、ラーマ王子(ラーム神の化身)が1万7,000年前に、家臣ハヌマーンの助けを借り、石を積み上げて架けたとされる、全長48キロの、この架空の橋は、いまや大人気の観光地となっている。
というのも、NASAがラーム・セトゥを宇宙から撮影したものが数年前に出回り、大昔に確かにスリランカとインドとをつなぐ、人工的に造られた橋のようなものがあったことが確認できたことがひとつの要因だ。
それに加え、この海域に運河(Sethusamudram Cannal)を建設する計画が持ち上がってから、ラーム・セトゥ破壊に反対する意見が国内に大きく渦巻き、人々の話題が集中するようになり、巡礼者に限らず多くの人々の興味と想像力が、一層駆り立てられたからだ。
その起点である、ダーヌシュコーディ(Dhanushkodi)までは車で辿り着けるが、1964年に発生したサイクロンによる破壊で、その先の道路が不通となるため、小型機で訪れることができるロマンチックな砂丘などが、特に人気が高い。
「古くから、インド洋とベンガル湾の海水が合流するダーヌシュコーディは神聖な場所とみなされていました。今はラーマ神の創造されたものを拝む巡礼者たちが、後を絶ちません」地元でホテル経営をし、所有する漁船でツーリストを案内することもあるというアーティさん。
ラーム・セトゥは15世紀まで、インドとスリランカの間で、実際に人々の往来に利用されていたが、海水面の上昇とともに一部が海面下に沈み始め、渡れなくなってしまった。
近年は観光客が吹き返し、それに合わせてダーヌシュコーディ行きのジープ代がどんどんと上がってきているため、苦情を受けた地元観光協会は、適正料金の設定と、その浸透に尽力している。