PUNE:
プネ郊外のピンプリ(Pimpri)工業地帯を訪問していたマハーラシュトラ州ナショナル・コングレス政権のシャラド・パワル(Sharad Pawar)代表が17日、小規模IT企業や自動車部品製造などのエンジニアリング企業を対象とした政府の支援策の必要性を主張、今後10日以内にシン首相らと会談する予定があることを明かした。
同州商工農業会議所(Mahratta Chamber of Commerce, Industries and Agriculture:MCCIA)代表らと懇談したパワル氏は、昨今の景気後退への対策として政府が発令している産業刺激策は、小規模IT企業や自動車部品などを考慮していないと指摘、「問題を踏まえ、首相並びに計画委員会副理事やインド準備銀行幹部に会談を申し込み、10日以内には実現したい」パワル氏は述べ、何らかの特権を付与するよう尽力していく構えだ。
パワル氏はまた、隣接するカルナータカ州との州境問題についても言及した。
マハーラシュトラ州は独立直後より、北西部ベルガウム、ニパティなどマラティ語圏にあたる都市の移譲をカルナータカ州に要求しているが、特に工業都市ベルガウムは同州の税収に大きく影響しており、交渉は平行線をたどっている。
特にこの主張の先頭を切っている政党マハーラシュトラ・エキカラン・サミティ(Maharashtra Ekikaran Samiti:MES)の幹部がカルナータカ州警察により逮捕・拘束されてからは泥沼化している。