
人の心に響く類まれなる言動と、公共事業並みの奉仕活動に世界中から信奉者を集め、インド政府も大統領や首相はじめ、要人が毎年表敬訪問するなどし て、その活動を尊重してきた、霊的指導者のサティヤ・サイ・ババさんが24日、アーンドラ・プラデーシュ州プッタパルティの病院で、84歳の生涯を閉じ た。
4月24日付ナブバーラト紙が報じた。
サイ・ババさんの逝去に際し、マンモハン・シン首相が次の通り、声明を発表している:
サティヤ・サイ・ババ氏ご逝去の知らせを聞き、心からの深い悲しみにある。
サティヤ・サイ・ババ氏は霊的指導者として、人類を正しく、また意義ある生き方へと、それぞれの信じる宗教を尊重しながら、導いてきた。
氏の教えは、真実、正しい行い、平和、愛、非暴力という、普遍の理念に基づくものだった。
サティヤ・サイ・ババ氏は50数年の間、人間の最高の価値(ヒューマン・バリュー)を説き続けてきた。
そして(サイ・ババ氏が生まれ、また生涯を過ごしたプッタパルティの)プラシャンティ・ニラヤムを本拠に、世界中に散らばる幾多の機関を通じ、平和主義的価値観、教育、そして公衆衛生を振興し、人々の崇拝を受けてきた。
氏が信念としてきたこと、それは、生活を維持する上で最低限の要件を、誰もが享受できる社会を築くことは、人としての義務であるということだった。
信奉する人々にとって、サイ・ババ氏は常に光であった。
サティヤ・サイ・ババ氏の逝去は、何にも代え難い宝の喪失を意味し、インド国民全てが深い嘆きに包まれている。
全ての信者、門弟、支持者に、心からのお悔やみを申し上げる。