NEW DELHI:
「1ラーク・ルピー(10万ルピー、およそ19万円)」センセーションをクルマ業界に巻き起こしてはや1年。
心待ちにされていた「タタ・ナノ(Tata Nano)」が、3月23日についに市場デビューすることになるようだ。
タタ・モータースが26日、明らかにした。
発売記念式は同日、ムンバイで開催される模様。
同社記者発表によれば、ナノがタタ・モータースのショールームに並び始めるのは4月第1週から、予約は4月第2週からの受付となる。
「みんなのクルマ」を標榜するナノだけあって、有力な見込み顧客である小さな農村部に住む人々の目にも届き、また予約が円滑にできるよう、遠隔地のショールームともスムーズな連携を図り、最大限のネットワークを張り巡らせていく。
予約の方法など購入に関する詳細は全て、来月23日に公表される。
同社は昨年のジェノバ・モーター・ショウにもナノを出展、クルマ業界における熾烈な競争の炎に油を注ぐ存在となっている。
日産ルノーもナノに追随する低価格のファミリー向け乗用車を開発することを宣言したが、昨今の厳しい情勢により一時計画を保留している。
当初、ナノは2008年下半期の発売を目指していたが、製造工場建設候補地であった西ベンガル州シングールで保守派の反対に遭い、グジャラート州サナンドへの計画転換を強いられたために遅れていた。