11月の米大統領選挙が目前に迫る中、インド系アメリカ人らが空前の存在感を発揮している。
米国における有権者人口の0.5%、人口にして100万人にも満たないインド系アメリカ人だが、この度の大統領選では文字通り発言力を強めている。
大統領選と同時平行で11月6日に行われる議会選挙では、民主党からは4名、共和党からは1名のインド系アメリカ人の立候補者が有望視されており、今後2週間で予定されている共和党および民主党の全国党大会における筆頭演説者を務めることになっている。
有力な候補者として頭角を現しているインド系アメリカ人は、民主党議員はニュージャージー州のウペンドラ・チウクラ(Upendra Chivukula)氏、カリフォルニア州からアミ・ベラ(Ami Bera)氏およびリッキー・ギル(Ricky Gill)氏、ペンシルバニア州からマナン・トリベディ(Manan Trivedi)氏、ミシガン州からシェド・タージ(Syed Taj)氏などがいる。
さらに、すでに州レベルの高官を務め、将来は米連邦政府入りが期待されているインド系政治家ら、例えば、インド人を母に、アフリカ系アメリカ人を父に持つ民主党所属の議員、カリフォルニア州のカマラ・ハリス(Kamala Harris)司法長官や、インド系2世の共和党所属議員、ルイジアナ州知事のボビー・ジンダル(Bobby Jindal)氏、サウス・カロライナ州知事のニッキ・ハレイ(Nikki Haley)氏などが、今月から来月にかけて開催される各党の全国党大会で基調演説をすることになっている。
これほど多くのインド系アメリカ人が選挙で大きな役割を担うのは過去例がない。